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» 2017年10月26日 10時00分 公開

「午後の体調は“土砂降り”でしょう」体調予報で休憩が増える?(3/3 ページ)

[溝田萌里,キーマンズネット]
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運転中の眠気を検知するTシャツ

 前述したように、体調予報システムの核は、ウェアラブル機器から収集するデータにある。ここで使われているウェアラブル機器はタニタや富士通、デルタ工業、デンソーなど各社が開発したものだ。CEATECでは同様に、車両ドライバーの安全をサポートすることを目的としたウェアラブル機器の展示が多くみられた。

図5 眠気検知セット 図5 眠気検知セット

 図5は、NTTドコモが提供する眠気検知セットだ。ドライバーは専用の下着「hitoeウェア」を着用、スマホ用の「眠気検知アプリ」と連携して利用する。下着の胸の部分についている装置「hitoeトランスミッター01」は、Tシャツとアプリを連携させる媒介を果たす。

 東レが開発したhitoeウェアの裏には、心拍数を計るためのセンサーが搭載されている。このセンサーによってドライバーの心拍数を計り、データをhitoeトランスミッター01がスマホアプリへと送信する。ドライバーが眠気を催した場合には、心拍数データを基にアプリが危険を察知し、ドライバーにアラートを送るという仕組みだ。アラートは管理者や、別途アプリ上に登録した第三者にも通知でき、アラートを受け取った人物がドライバーに連絡して状況を確認するといったことも可能だ。

 提供の際は、hitoeウェア、hitoeトランスミッター、眠気検知アプリ1ライセンスの1セットを4万2000円(税別)で提供する。

脇見、よそ見、居眠りを察知 オムロンの「ドライバー見守り車載センサー」

 オムロンの展示ブースでは、ドライバーが運転に集中できているかを判断する「ドライバー見守り車載センサー」が展示していた。

 ドライバー見守り車載センサーは、カメラによる画像でドライバーの様子を認識し、ドライバーの運転状態に問題があればアラート音を発する。センサーの肝となる画像認識では、同社がRNN(Recurrent Neural Network)と呼ばれる技術を独自に改良た「時系列ディープラーニング」の技術が活用されており、「ドライバーが運行の状態を注視しているか」「ドライバーがどれだけ早く運転に復帰できるのか」「ドライバーが運転席にいるのか」という時系列の概念を含んだ3つの指標で集中度を計測する。また、同社の顔認識技術である「OKAO」を搭載することで、ドライバーがサングラスやマスクをした状態であっても、センシングが可能となっている。

 「この2つの技術を用いた画像認識によって、例えば、ドライバーの目が一定時間以上閉じていたり、脇見をしていたり、スマホの操作を行っていたりした場合に、状況を察知し、即座にアラートを発することができる」と同社は説明している。

 車載センサーの形態として、既存の車両にセンサーを外付けするタイプと自動車を制御するシステムに組み込むタイプの双方があるという。後者の場合、センサーがドライバーの集中度に異変を検知した際に、アラートを発するだけでなく、システムと連携して車両を止めるといった対応も可能になるだろうと同社は説明する。同センサーは2020年をめどに、発売される自動車への採用を目指すという。

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