基礎解説ネットワーク機器とは?
ここでは、ネットワーク機器とは、企業ネットワークを構築するときに必要となる機器のことで、有線LAN、無線LAN、WANの構築に必要となるツールを中心に取り上げている。例えば、社内LANを構築するときに必要となるスイッチングハブ、ルーター、レイヤー3スイッチは、低価格化が進み、ギガビットイーサネット時代に突入している。また、無線LANの実用化や高速化も着実に進んでおり、無線LANを利用するために必要となる機器として、クライアントから情報を無線で受け取ってネットワークに流すアクセスポイントや、設置するアクセスポイントが増えてくると運用管理が煩雑になるため、アクセスポイントを一元管理できる無線LANコントローラーなどを挙げることができる。さらに、ネットワークの需要が急増していることから、その対策としてロードバランサーやADCといった機器の導入も進んでいる。ロードバランサーは外部からの通信を一手に受け止め、その内容を解釈して、その背後に接続されたサーバ群のうち最も適切に処理できるサーバへと、あらかじめ設定したポリシーにのっとってアクセスを振り分けるもの。ユーザーは1台のサーバにアクセスしているように見えるが、実はアクセスしているのはロードバランサーであり、これを介して配下のサーバ群のどれかに接続することになる。ADCはこのロードバランサーの仕組みを継承し、さらに高度にしたツールといえる。この他、クラウドサービスの普及により、WANを経由してアプリケーションデータをやりとりする機会が急速に増えてきたが、WANには距離遅延やパケット損失などの課題がある。そこで注目されるのがWAN高速化ツールである。このツールを導入することでWANのトラフィックデータ量が低減し、WANを介したアプリケーションのレスポンスタイムも向上する。
「ネットワーク機器 市場」に関する記事情報
調査によると、2020年のネットワーク機器の市場規模は前年よりも拡大した。しかし内訳を見るとベンダーごとに明暗が分かれた。2022年以降の見通しは。
企業内のネットワーク環境には、イーサネットスイッチやルーターなど有線ネットワークを構成する機器をはじめ、アクセスポイントなど無線ネットワークを構成するためのネットワーク機器が存在する。これらネットワーク機器における2024年までの成長率に関する予測について見ていきたい。
スイッチやルーターなどネットワーク機器は成熟した市場の1つではあるものの、モバイル環境の広がりによって無線LANを中心に市場そのものは活発だ。5Gの動きも含めた、ネットワーク機器市場の今を見てみたい。
ネットワーク機器の中でも無線LANの成長が著しい。無線LAN機器市場は、2018年の上位9ベンダーのうち半数以上に当たる5社が前年を上回る実績を上げた。企業向けネットワーク機器市場では、「安定基盤」+「無線LAN機器市場での成長」が、近年の成功の方程式だという。
IDC Japanの調査によると、企業での「ワイヤレスファースト」の動きが浸透し、2018年の無線LAN機器市場は大きく成長した。2018年から2023年にかけて、企業向けネットワーク機器市場全体はどう変化するだろうか。
緩やかな右肩下がりの成熟市場であるネットワーク機器市場が2017年には急伸した。その理由を探りながらネットワーク動向に迫る。
モバイルやソーシャルなどが全盛の今、スイッチやルーターなどネットワーク機器の市場はどう変化したのか。動向を探る。
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