調査リポート
「アンチウイルス」シェア(2006年度):シェア情報アーカイブ
ミック経済研究所によると2007年度に総市場規模が、前年比13.2%増と予想されているアンチウイルス市場。市場シェアを紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、法人向けアンチウイルス市場は安定した成長を見せており、2007年度の総市場規模は、前年比13.2%増の377億円と予想されている。
同市場においては、サーバ・クライアント型製品とゲートウェイ型製品では市場の伸び率に相違が見られる。サーバ・クライアント型は2006年度、2007年度ともに10%前後の成長予測に対し、ゲートウェイ型は2006年度に17%増、2007年度には約18%増とサーバ・クライアント型の約2倍の成長が見込まれている。
ゲートウェイ型のアンチウイルス製品は大手・中堅企業では導入が進んでいるものの、中小企業における導入率は低いため、主要ベンダーでは、未開拓市場となっている中小企業への定着に向けたパートナー戦略の見直しなどを行っている。
2006年度の市場占有率は、販売体制の刷新などを行ったトレンドマイクロが出荷金額ベースで市場の44.5%を確保し、1位を獲得している。2位にはパートナーとの連携を強化し23.7%を獲得したシマンテックが、3位にはASP型サービスなど多岐にわたった提供形態をとっているマカフィーが続いている。また、ジャストシステムなどを通じて製品を提供しているKaspersky Labs Japanは0.2%程度のシェアにとどまっているが、2007年度には前年比357.1%増と、今後の大きな成長が予測されている。
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