調査リポート
「インクジェットプリンタ」シェア(2007年上半期):シェア情報アーカイブ
ガートナー ジャパンによると2007年上半期は出荷台数で前年同期比4.3%減となるインクジェットプリンタ市場。シェア情報を紹介する。
ガートナー ジャパンの調べによれば、2007年上半期のインクジェットプリンタ市場は、既に普及が進んでいることと、各製品が需要を喚起する要因に欠けていたことから、出荷台数が前年同期比4.3%減の281万9000台、金額では13.6%減の636億6100万円となり、縮小傾向が見られる。
壊れるまで買い換えないユーザーが増加している他、PCを初めて購入するユーザーがプリンタや複合機を購入する割合が低下している可能性も指摘されている。
市場占有率は、単機能製品と複合機を含む出荷台数ベースで、キヤノンが40.8%、エプソンが38.9%、HPが9.2%を獲得している。
複合機はプリンタから置き換わりつつあり、2007年上半期には複合機の出荷台数が全体の61.2%を占めている。しかし、複合機も出荷台数の伸びが鈍化しており、2006年は前年に比べ19.4%増加していたが、2007年上半期には前年同期比2.1%の増加にとどまっている。年末商戦向けの新製品では、複合機の数が単機能製品を上回り、ベンダーが複合機に注力していることが見て取れる。
ベンダーが写真印刷を手軽に利用できることをアピールしている一方で、昨今充実してきた写真プリントサービスに需要を奪われている可能性もある。テレビとの連携や無線印刷といった付加価値が提供されつつあり、今後は製品特徴の明確なアピールが重要となってくる。
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