調査リポート
「電子帳票パッケージ」シェア(2006年度):シェア情報アーカイブ
ミック経済研究所の調べによると、2007年度の出荷金額は5.4%増になると見込まれている電子帳票パッケージ。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、電子帳票パッケージ市場は近年のレガシーマイグレーションの動きに加え、コンプライアンスの必要性によるデータ改ざん防止ニーズを受けて4〜5%台の伸びで成長しており、市場の出荷金額は2006年度が前年対比4.6%増の72.5億円、2007年度は5.4%増の76.4億円になると見込まれる。
市場占有率を見ると、2006年度の出荷金額ベースでは富士通が19.6%で1位、2位のJFEシステムズが19.3%、3位のインテックが8.3%と、富士通が小差でトップとなっている。
富士通の「Interstage List Works」は電子化によって情報漏えいリスクを低減できることを訴求している。公共や製造を中心に導入されているが、同社ではパートナー体制強化によるユーザーの裾野拡大を図っている。JFEシステムズの「FiBridge II」は銀行での導入実績が豊富で、銀行のLinux向け大規模帳票システムとして唯一採用されている。銀行以外でもLinux版が好調に推移しており、同社は市場におけるLinux版の先行ベンダーとなっている。
インテックの製品は豊富な検索機能と高速検索エンジンの搭載が特性で、住商情報システムやエス・エス・ジェイの基幹業務システムに加え、クオリティーやエムオーテックスのセキュリティ製品との連携が可能となっている。同社はこれを武器に、電子帳票を基盤としたさまざまなソリューション提案により売上の拡大を図る。
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