調査リポート
「シンクライアント端末」シェア(2006年):シェア情報アーカイブ
2008年以降大規模導入が増加し市場規模は対前年比46.1%増の1800億円になると予測されるシンクライアント端末。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、シンクライアント端末市場は情報漏えい対策や運用管理面での有用性が認識され、2005年以降再び市場が盛り上がり始めている。2006年は各ユーザーとも自社システムへの適用を前提に、検証や評価を行っている段階にあったため、導入単位としては、5〜20台の前後のパイロット導入が中心となっている。
しかし、2008年以降は大規模導入が加速し、国内市場は対前年比46.1%増の1800億円規模になるものと予測されている。また、総務省を中心としてモバイル利用を含むテレワーク推進策が展開されていることから、ベンダー各社は導入拡大に弾みがつくものと期待している。
主要/注目ベンダーの動きとしては、自社およびグループ会社を含めて全社的にシンクライアントの導入を進めているベンダーのシェアが高くなっているとともに、パートナーを拡大する戦略をとっているベンダーと公共向けで実績を伸ばしているベンダーがシェアを拡大してきている。
なお、本調査ではSBC(サーバ・ベースド・コンピューティング)環境およびネットワークブート環境、仮想環境、ブレードPC環境において利用されるクライアント側のハードウェアで、HDDを搭載しないPCをシンクライアント専用端末として捉え、調査対象としている点に注意されたい。
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