「帳票運用パッケージ」シェア(2006年度):シェア情報アーカイブ
2006年度出荷金額は前年比8%増の59.1億円、2007年度は前年比10.5%増と予測される帳票運用パッケージ。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、2006年度の帳票運用パッケージ市場は帳票のWeb化などにより前年対比8%増の出荷金額59.1億円となった。2007年度は、プリズムの帳票関連事業を引き継いだBSPの関連会社BSPプリズムが本格的に始動することなどで、前年対比10.5%増とさらに伸びると予測される。
市場占有率を見ると、2006年度の出荷金額ベースでウイングアークテクノロジーズが57.5%で1位、2位の富士通が11.8%、3位の日本オプロが4.9%と続いている。
ウイングアークは、コンセプト「帳票SOA(サービス指向アーキテクチャ)」に基づいたBIツール「Dr.Sum」との融合や、帳票のSaaS(Software as a Service)による「帳票匠屋」の提供などにより、既存の業務系システムとの融合を図ることでさらに販売を拡大し、引き続き市場をけん引するとみられる。
富士通のレガシーマイグレーション向け製品「List Manager」は、さまざまなファイル形式や出力機器で出力できるなどの柔軟性を備え、出荷金額で前年対比7%増と安定した実績を上げている。日本オプロは、SaaSによる帳票サービス「OPROARTS」を2007年10月より提供しており、中堅中小企業にも目を向けることでシェア拡大を目指している。
今後はさらにベンダー間の競争激化が予想される。金融業、製造業に加え流通業やサービス業などの分野への拡大や、コンサルティングなどサービスの充実、既存の基幹系システムとの融合などがさらに重要となるとみられる。
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