調査リポート
「アンチスパム」シェア(2007年度):シェア情報アーカイブ
2007年度は前年比57.0%増の出荷金額71.9億円、2008年度は43.7%増の103.8億円と予想されるアンチスパム。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、2007年度のアンチスパム市場は前年対比57.0%増の出荷金額71.9億円で、2008年度は43.7%増の103.8億円と予想される。
市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、2007年度はアイアンポートシステムズが15.3%で1位、2位のミラポイントジャパンが14.6%、3位のバラクーダネットワークスジャパンが12.5%と続いている。
提供形態はアプライアンスとソフトが挙げられるが、簡便性を考慮してアプライアンスの提供ベンダーが多い。アイアンポートは、導入前の無料貸し出しの他、大規模なメールトラフィック監視システムを構築し、IPアドレスベースのスパム対策を提供している。
また、買収した米PostXのメール暗号技術により、包括的なメールセキュリティを1台で導入可能とした。大企業がグループ全体でメールポリシーを策定する動きが起こりつつあるため、さらに需要拡大を期待でき、2008年度は前年の倍以上の売上が見込まれる。
ミラポイントは、他社メールサーバからの移行技術により大規模な移行案件の獲得が可能となったことから、毎年30〜40%の成長が見込まれている。今後は移行サービス専任要員などを日本に配置する他、より日本市場のニーズに合った製品開発などを行っていく。バラクーダは、評価モデルの提供などで社名露出を高めている他、同市場以外にも製品を拡充させており、パートナーを増やしていくことで販路の拡充が予想される。
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