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「シングルサインオン」シェア(2008年)調査レポート

セキュリティ強化や利用形態の多様化と、2012年まで前年対比約10%増の成長が予測される「シングルサインオン」。シェア情報を紹介する。

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 富士キメラ総研の調べによれば、シングルサインオン製品の市場は、ID/パスワードの管理面での安全性向上と利用者の負担軽減のニーズにより拡大してきた。

 現在では、社内システムのリプレースやWeb化の際に導入するケースが増えており、他のセキュリティ製品や認証製品との連携による運用が多く見られる。また、複数のWebサイトでID/パスワードを統一化して複数のネットサービスを横断的に提供するなど、B to B to C目的の導入も増加した。

 2008年の市場規模は前年対比17.3%増の91.5億円と見込まれ、その後2012年まで前年対比約10%〜12%増の成長が予測されている。市場占有率を見ると、セキュリティ施策を容易に進めるためのガイドマップを提示し、ユーザー企業の課題や問題点に対応したソリューションの提案を行うベンダーが、24%で1位となった。2位には、環境や状況に合わせて柔軟な製品提供を行うベンダーが23%で続く。また21.9%を獲得した3位のベンダーが提供する製品は、大手eコマースにおける大規模導入が奏功し、売り上げを伸ばした。

 今後の市場は、セキュリティ強化を目的とした導入に加え、多様化する利用形態への対応を主な要因として成長するだろう。また、主要ベンダーの幾つかは中堅企業への展開を始めており、徐々に市場規模に占める割合が拡大すると思われるが、中小企業向けにコスト面と運用面を改善したソリューションの展開が普及促進につながるとみられる。

「シングルサインオン」シェア(2008年)
(出典:富士キメラ総研)

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