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「グループウェア」シェア(2009年)シェア情報アーカイブ

日常業務に不可欠なグループウェア。今後はSaaS型の伸びが予想されるが、今回はパッケージ製品のベンダー市場シェア情報を紹介する。

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 富士キメラ総研の調べによれば、グループウェア市場は、大手企業や中堅企業での導入がほぼ一巡し、買い替えなどの限定的需要が中心であることから、2009年の市場規模(ASPを除く)は数量ベースで前年対比2.5%減の約9万950本、金額ベースで3.0%減の約315億円と見込まれる。中小企業では、ISPなどが提供する簡易なメールサービスで充足しているケースも多く、大幅な成長は見込みづらい状況となっている。

 市場占有率を見ると、コンプライアンス関連の機能に対する評価の高いベンダーが、数量ベースで1位となった。さまざまなツールや環境からアクセスできる利便性なども訴求することで、導入をためらう中小企業へ拡販を図る。また2位のベンダーは、金額ベースでは1位を獲得しており、SaaS(Software as a Service)/クラウド対応に向けたパートナー強化などを行っている。

 数量で3位のベンダーは、中堅、中小のユーザー層で高いシェアを有し、金額では5位に続いた。4位のベンダーは、セキュリティや操作性の向上を望む中小規模の新規ユーザーの獲得が好調で、金額ベースでは2位についた。数量5位のベンダーは、金額ベースで3位を獲得しており、実績は横ばいで推移するものとみられる。

 2010年度には、経済環境の悪化で先送りされた案件の再開などで、やや市場が持ち直すものとみられる。その後、SaaSによるグループウェアの伸びが予想されており、パッケージとしての市場は縮小する可能性がある。

「グループウェア」シェア(2009年)
(出典:富士キメラ総研)

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