「シンクライアント端末」シェア(2009年度):シェア情報アーカイブ
2007年対比8.2%増の12万2500台、金額も10.3%増の62.1億円と成長著しい「シンクライアント」端末。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、2008年度のシンクライアント端末の市場規模は、出荷台数が前年対比8.2%増の12万2500台、金額が10.3%増の62.1億円となった。
シンクライアント基盤製品の売上とともに専用端末の需要は増えており、2009年度にはさらに台数が8.2%増の13万2500台、金額が7.9%増の67億円への拡大が見込まれる。導入タイミングとしては、既存PCでシンクライアント基盤ミドルウェアを利用し、PCのリース切れで専用端末へ切り替えるケースが多い。
またシステム構築を含めた市場規模は、2008年度実績が前年対比13.5%増の431.2億円で、2009年度は22.4%増の527.6億円と見込まれる。
2008年度の市場占有率を見ると、日本HPが金額ベースで37.0%、台数ベースで41.6%を獲得し、双方で1位となった。要因としては、シンクライアント基盤となるブレードPCとのセット販売や、独立系SIerから端末選定の際に指定されるケースが多かった点が挙げられる。
出荷金額の2位には11.0%でサン・マイクロシステムズ、3位は8.9%でNECが続いた。両社ともシンクライアント基盤を販売しており、セット販売が向上の要因とみられる。
対して出荷台数では、基盤製品は持たず、独自OS採用製品を販売するワイズテクノロジーが10.6%で2位を獲得した。同OSは、端末へのコンフィギュレーションやウイルス対策が不要な点などにより、SIerの取り扱いとユーザーの導入を伸ばした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.