調査リポート
「Web会議(パッケージ)」シェア(2009年):シェア情報アーカイブ
出張費などのコスト削減需要を受けて拡大傾向にあり、対2007年比10.2%増となったWeb会議パッケージ。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、パッケージライセンスのWeb会議市場は、顧客のセキュリティポリシーに合ったシステム提供を背景に順調に拡大し、2008年度の出荷金額が前年対比10.2%増の29.7億円となった。Web会議市場全体が、出張費削減などコスト削減をキーワードとして、業種や企業規模を問わず拡大傾向にある。
2008年度の市場占有率(金額ベース)を見ると、Office製品とのシームレスな連携と統合性を特徴とするマイクロソフトが26.0%で1位となった。同社は、2009年5月に「Office Communications Server 2007 R2 日本語版」をリリースした。音声機能の強化を図っており、柔軟なコミュニケーション機能とソフトウェアベースのVoIP基盤を提供する他、今後はさらにソフトウェアの機能強化を進め、Web会議市場の拡大を図る。
2位のブイキューブは、100〜299人の中規模の企業をメインターゲットとしており、21.1%を獲得した。Web会議の導入を検討する企業に対して、交通費や移動時間、CO2削減量を表示する機能を事前に試用できるようにし、具体的なコスト削減量の見える化を提供することでさらなる売上の拡大を狙う。
また3位には、エコーキャンセラ技術を搭載し、音声品質に優れたソフトウェアを提供するNTTアイティが13.2%で続いた。
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