調査リポート
「Web会議(ASP/SaaS)」シェア(2009年度):シェア情報アーカイブ
セキュリティ機能の向上を背景に需要拡大が見込まれるWeb会議システムのASP/SaaSタイプ。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、ASP/SaaS(Software as a Service)方式で提供するWeb会議の市場は、SaaSのセキュリティ向上と認知の高まりを背景に、コスト削減ニーズにより2008年度の売上が前年対比36.1%増の25.9億円と大幅に拡大した。2009年度も前年対比37.9%増の35.7億円と、さらなる伸長が見込まれる。
2008年度の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、シスコシステムズが、統合したウェブエックス・コミュニケーションズ・ジャパンのWeb会議システム「WebEX」シリーズの拡販を進めたことで、前年対比60.0%増と売上を大きく伸ばし、シェア27.9%で1位を獲得した。今後も、ユニファイドコミュニケーション製品との連携強化などにより売上の拡大を狙う。
2位のブイキューブは、特にコスト削減ニーズを受けてASP版の売上が伸び、シェア20.9%を占めた。機能面では、交通費、移動時間、CO2削減量を確認できる「ECOメーター」を基本機能として追加した。
また、3位のNTTアイティは、ASPサービスの拡販を進め、ターゲットの裾野を拡げることで堅調に増加し、17.8%を獲得した。顧客のセキュリティポリシーに合わせて、顧客ごとに専用サーバ化したASPサービスの提供を開始しており、2009年度には出荷金額が前年対比30.4%増と、順調に売上を拡大する見込まれる。
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