調査リポート
「検索エンジンパッケージ」シェア(2009年度):シェア情報アーカイブ
2008年度は前年対比3.3%増、2009年度も9.4%増と拡大基調の「検索エンジン・エンタープライズサーチ」市場。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、検索エンジン/エンタープライズサーチ市場は、2008年度は前年対比3.3%増の69.5億円となった。多くのベンダーが不況の影響を受けて売り上げを拡大できず、市場の伸張は鈍化したが、インターネットビジネス業向けへの好調な導入と、公共分野への導入により微増となった。2009年度には、新規参入ベンダーが増えることで9.4%増の76.0億円とさらなる拡大が見込まれる。
2008年度の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、前年対比22.2%増の11.0億円と好調であったファストサーチ&トランスファが、15.8%を獲得し1位となった。今後は、エンタープライズ向け、特にイントラネット用途としてのニーズの高まりを売り上げにつなげ、ターゲットを拡張していく。
日立製作所は、製造業中心に上期好調であったことと、不況の影響を大きく受けない公共分野で強みを生かして拡販できたことで堅調に伸張し、9.4%で2位となった。機能面では、SOA(サービス指向アーキテクチャ)製品との親和性を追求した開発を進める予定である。
3位には、大規模案件が延期になったことで売り上げが減少したジャストシステムと、オートノミーが7.3%でほぼ並んだ。
各ベンダーともに中堅企業への拡販を進めており、2008年度は300〜999人規模の企業への出荷金額が前年対比12.9%増と拡大した。2009年度も継続して、中堅〜準大手企業への導入が伸張すると予測される。
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