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「フォレンジックツール」シェア(2009年度)シェア情報アーカイブ

2009年度、前年度対比15.4%増の30億円の成長が見込まれる「フォレンジックツール」市場。シェア情報を紹介する。

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 富士キメラ総研の調べによれば、2008年度のフォレンジックツール市場は、日本版SOX法への対応が市場拡大の起爆剤として期待されたが、期待ほどの成長は見られず、26億円規模となった。景気悪化により新規需要は減少したが、コンプライアンス強化目的の需要は依然根強く、また市場立ち上がり当初に導入したユーザーのリプレース時期となるため、2009年度は前年対比15.4%増の30億円と成長が見込まれる。2010年度以降もリプレース需要に加え、ネットワーク高速化に伴うハイエンド製品への移行が原動力となり、市場は拡大を続けると予測する。

 2008年度の市場占有率を見ると、大規模ネットワークや高速ネットワークに対応したツールとして、ハイエンドモデルの販売が好調なベンダーが、金額ベースで30.0%を獲得し1位となった。また26.2%で2位のベンダーは、価格競争力を強みに数量ベースではシェア44.9%で1位となった。

 金額、数量とも、3位には低価格化と省スペース化を実現した新製品を2009年度に発売したベンダーが続いた。4位のベンダーは、キャプチャー精度の高さと安定性を特徴として大規模ユーザーを中心に獲得が進んでおり、高い成長が見込まれる。

 本格的な市場成長期には至っていないが、潜在性は高い市場であるといえる。現在は事故後の対応に主眼が置かれており、ただ導入しているだけの場合も多いため、次の段階として事前の防止措置など情報を活用する製品へ進化が求められる。

「フォレンジックツール」シェア(2009年度)
(出典:富士キメラ総研)

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