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「ラック型サーバ」シェア(2009年度)シェア情報アーカイブ

PCサーバ全形態に占める割合が増加した「ラック型サーバ」。ベンダーシェアを紹介する。

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 ノークリサーチの調べによれば、ラック型サーバ市場は、出荷台数が2008年上期の12万3330台から2009年上期の11万3290台と減少はしたものの、データセンターやサーバルームへの需要は増加しており、PCサーバ全形態に占める割合は46.0%から50.2%と増加した。

 SaaS(Software as a Service)やクラウドなどの新たなITインフラ作りも進んでおり、PCサーバの需要は高機能サーバへとシフトしつつある。サーバ仮想化に取り組むユーザーの増加に合わせて、メモリ容量を多く搭載し、集積度の高い製品が充実してきたことがラック型サーバ市場成長要因の1つと考えられる。

 市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、2009年上期は日本HPが24.9%でブレードサーバと同様に1位となっている。また、2位のNECが2008年上期の21.0%から24.2%へ、4位の富士通が12.2%から14.4%へと増加した。NECや富士通では、ユーザー企業の基幹系システムを担う既存チャネルへの働きかけが奏功しており、不況時における国内チャネル体制の強さが表れた結果とみられる。

 一方で、外資系ベンダーは減少が目立っている。特にデルは23.1%から17.1%と減少幅が大きく、順位も2位から3位へと後退した。デルはシンプルさと低価格でSIerの支持を集めるが、同社製品を主に担ぎベンダー依存度の低いラック型を好む傾向が強い独立系の中小規模SIerが、不況の影響でシステム構築案件を獲得できなかったことが大きな要因と推測される。

「ラック型サーバ」シェア(2009年度)
(出典:ノークリサーチ)

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