調査リポート
「スマートフォン」シェア(2008年度):シェア情報アーカイブ
2008年の国内市場規模は670億円、今後も成長が予測されているスマートフォン。ベンダーシェアを紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、スマートフォン市場は、従来成長を支えてきた主体であるビジネスユースに加え、2007年以降のパーソナルユースとしての需要拡大により活性化しており、2008年の国内市場規模が670億円、2009年は前年対比19.4%増の800億円へ成長すると見込まれている。また今後も2010年が前年対比20.0%増、2011年は22.9%増の成長が予測されている。
スマートフォンは、世界の携帯電話市場で一定の割合を占めており、製品カテゴリーとして確固たる位置付けを確立しつつある。国内市場では、携帯電話市場が低迷するなか、ベンダーやキャリアが新たな需要を喚起する商材と位置付けており、取り組みが一層活発化するものとみられる。また、画像などを伴うアプリケーションについては、3Gなど高速通信サービスの普及が今後の拡大に影響を及ぼすものとみられる。
2008年の国内の市場占有率を見ると、携帯音楽プレーヤーによりコンシューマー市場でブランド力を確立しているベンダーがシェアを急速に高め、数量ベースで47.6%、金額ベースで44.8%を獲得してともに1位となった。また、数量と金額で2位のベンダーは、タッチパネルと独自インタフェースを採用した製品の投入や、特定キャリアに限定しない製品展開により販売数を伸ばしている。
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