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「エンタープライズサービスバス」シェア(2009年度)シェア情報アーカイブ

今後利用が拡大していくとみられる「エンタープライズサービスバス(ESB)」市場。シェア情報を紹介する。

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 アイ・ティ・アールの調べによれば、2009年度のエンタープライズサービスバス(ESB)市場は、出荷金額が前年比4.4%減の19億5000万円となった。IT投資の抑制の影響も一部あるものの、プログレスが買収に伴って売り上げを減少させたことが要因となっている。2010年度の同市場は前年比8.7%増のプラスに転じると予測されている。

 同市場で首位を堅持しているIBMの「WebSphere Enterprise Service Bus」は、SAPユーザーのシステム連携需要が堅調に進み、2009年度は出荷金額ベースで33.3%のシェアを獲得した。2位のプログレスは、15.9%だった。米国本社のIONA Technologies社買収に伴って、2009年度に両日本法人も統合し、販売体制の改変に伴う一時的な販売の停滞により、シェアを減少させた。3位以降のNEC、オラクル、富士通、日立製作所は、2010年度も堅調な出荷を維持し、ほぼ横並びの状況が続くとみられている。

 クラウド・コンピューティングの時代を迎え、社内システムとパブリック・クラウドとの連携や、異なるパブリック・クラウド間の連携が必要となるケースに加え、ビジネスのグローバル化とともに自社やパートナー企業のシステムとの連携もさらに重要性を増してきている。ESBは、既存資産を有効活用しつつ、クラウドやパートナー企業といった社外システムとの接続を行うための現実的なソリューションとして、今後利用が拡大していくとみられる。

「エンタープライズサービスバス」シェア(2009年度)
(出典:アイ・ティ・アール)

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