「SSL VPNアプライアンス」シェア(2009年度):シェア情報アーカイブ
2009年度の市場が前年対比5.3%増の35.8億円であった「SSL VPNアプライアンス」。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、2009年度のSSL VPNアプライアンスの市場規模は前年対比5.3%増の35.8億円であった。同市場は、内部統制や情報漏えい防止対策に伴う持ち出しPCの廃止、リモートアクセスの禁止などの逆風が吹いた影響から一時期成長率が鈍化した。
しかし、これらを実施した企業では生産性の悪化といった問題もあり、セキュリティポリシーを見直す動きが見られ成長率については2009年度から再び高い伸びを見せるものと思われていた。しかしながら、経済状況の悪化から5%台の成長にとどまった。
2009年度の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、「FirePass」を販売するF5ネットワークスジャパンが前年対比1.7%増の12.2億円で、34.1%を獲得して1位になった。負荷分散製品「BIG-IP」で培われた技術力、信頼性が評価されている他、両製品のOSが統合されていることもあり、「BIG-IP」ユーザーによる導入も多い。スマートフォンといったモバイル端末需要もあり今後も安定した推移が見込まれている。
「Secure Access」を販売する2位のジュニパーネットワークスは、前年対比4.5%増の11.5億円で、シェアは32.1%であった。公共、学校や金融業界をメインにターゲット業種をさらに細かく分割して、直接の営業などエンドユーザーとの接点を強化している。また、社内組織としてルーター製品、セキュリティ製品、WAN最適化やスイッチの3つのビジネスグループに分け、相乗効果を高めている。
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