調査リポート
「電子帳票(SaaS)」シェア(2009年度):シェア情報アーカイブ
今後多様なアプリケーションと連携することで市場が拡大していくと見込まれている「電子帳票(SaaS)」市場。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2009年度の電子帳票(SaaS)の市場規模は、基本サービスとその他を合わせた合計金額が4億5000万円であった。2009年度は不況の影響でパッケージ市場は微減とみられるが、SaaSが下支えした結果、帳票市場全体は横ばいで推移したとみられている。
当該市場はCRM/SFA、業務アプリケーションと連携する帳票SaaSとして形成されており、利用業種もCRM/SFAが普及している製造業や金融業が多くなっている。大規模ユーザーから小規模ユーザーまで需要は幅広く、今後多様なアプリケーションと連携することで市場も拡大していくと見込まれる。
2009年度の市場占有率(基本サービス)を見ると、数量(社数ベース)で1位のベンダーは58.1%のシェアを獲得した。金額では、33.3%で2位だった。数量で2位のベンダーのシェアは41.9%で、金額では66.7%で1位であった。
今後はベンダーが直接提供するというモデルに加えて、他のSaaSベンダーが自社サービスの付加価値を高めるためにバンドルあるいはオプション機能として提供するモデルが増加するとみられる。
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