調査リポート
「電子メール暗号化ツール」シェア(2009年度):シェア情報アーカイブ
2010年度市場が前年対比28.8%と予測されている「電子メール暗号化ツール」。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、2009年度の電子メール暗号化ツールの市場規模は、前年対比5.3%増の8億円であった。2010年度は28.8%増の10.3億円になるものと予想されている。
2009年度の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、日本PGPが前年対比5.7%増の3.7億円、シェア46.3%で1位となった。現在のネット社会ではパーツごとに暗号が必要になっていることから、適材適所で最適な暗号化製品を使ったソリューションカットでの展開を行い、市場を掘り起こしている。
そして、国内では対策が遅れている“メール暗号”を広げるために、啓発活動に加え情報漏えいを防止するツールや仕組みを拡充させており、そのためにハードウェアベンダー、他のソフトウェアベンダー、サービスベンダーとのアライアンスも推進させ、同社の売り上げのみならずメール暗号市場全体を拡大させている。
2位にはシェア13.8%で、「Voltage SecureMail」シリーズを販売するキヤノンITソリューションズが続く。同社では、メールアーカイブ・フィルタリングソフトウェア「GUARDIANWALL」を製造・販売していることから、メールセキュリティという観点で両製品の連携ソリューションに注力している。また、「GUARDIANWALL」で構築された販売チャネルの活用や同製品の既存ユーザーに対する新たなメールセキュリティソリューション提案により、再導入を促し需要の増加を狙っている。
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