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「統合ログ管理ツール」シェア(2010年度)シェア情報アーカイブ

2010年度の出荷金額が40億円となり、前年対比10.5%増となった「統合ログ管理ツール」市場。シェア情報を紹介する。

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 ミック経済研究所の調べによれば、統合ログ管理ツール市場は、2010年度の出荷金額が40億円となり、前年対比10.5%増であった。同市場は、内部統制やコンプライアンスの追い風需要から好調に推移し、これに伴い参入ベンダーも増加し続けてきた。

 しかし統合ログ管理ツールを導入してもログの収集だけで、その後一切活用しない、運用しないという企業が多く、ベンダー側も導入後の運用まで提案しきれていないことも多いことから、導入するメリットを見いだせない企業が増えているのも事実であり、成長曲線に急ブレーキがかかってきた。そのため、2010年度は前年対比で10%増にとどまってしまった。

 2010年度の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、EMCジャパンが23.8%のシェアを獲得し1位であった。同社が販売している「RSA enVision」は、エントリーモデルよりもハイエンドモデルが好調であり、1案件規模が大型化している。そのため、社数ベースでは前年対比で20%減になっても、金額ベースでは前年を上回った。

 2位にはインフォサイエンスが16.3%のシェアで続く。同社は、連携製品の拡充やOEM提供にも積極的であり、連携製品の販売チャネルも有効活用している。また、スモールスタートできる製品であるため、ログを収集しようとするシステムのログの量を把握しながら大規模化できる特長があり、順調に顧客数を増やしている。

「統合ログ管理ツール」シェア(2010年度)
(出典:ミック経済研究所)

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