調査リポート
「MDMサービス」シェア(2010年度):シェア情報アーカイブ
法人契約のスマートフォン市場の拡大を受けて導入が進みつつある「MDMサービス」。同製品のシェアデータは?
富士キメラ総研の調べによれば、2010年度のSaaS型MDM(Mobile Device Management)サービス市場は、ユニークIDの数量が2万3000、金額が3100万円であった。国内へのスマートフォン投入開始に伴い、法人市場においてもスマートフォンを導入する動きが出ている。
スマートフォンはオープンなプラットフォームを搭載していることからアプリケーションが利用しやすく、企業でメール、グループウェア、日報といったアプリケーションの利用が増加している。これら法人契約のスマートフォン市場の拡大を受けて、セキュリティ対策ツールとして一括でのセキュリティポリシー適用や紛失時のロック、データ消去などが可能なMDMサービスの導入が進みつつある。
2010年度の市場占有率(数量ベース)を見ると、他社に先駆けてサービスの提供を開始した1位のベンダーは56.5%のシェアを獲得した。クライアント企業の業務アプリケーションを開発していたことが導入のきっかけとなり、その導入実績が他のユーザー企業の案件獲得につながっている。これまでWindows Mobile向けに提供していたサービスをAndroid向けに対応させた2位のベンダーは15.2%で続いている。
2011年度以降、携帯電話キャリアは引き続きスマートフォン投入を進めていく方針であり、法人契約のスマートフォン市場のさらなる拡大とともに当該市場も成長傾向で推移していくとみられている。
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