調査リポート
「国内フェデレーション」シェア(2011年度):シェア情報アーカイブ
2011年度、前年度比16.0%増と2桁の伸びが見込まれている「国内フェデレーション」市場。同製品の2011年度シェア予測とは? シェア情報を紹介する。
アイ・ティ・アールの調べによれば、2010年度の国内フェデレーション市場は、出荷金額が前年度比2.9%増の7億2000万円と微増にとどまった。クラウドサービスとの連携案件の増加などのニーズが高まりつつあり、2011年度は同16.0%増と2桁の伸びが見込まれ、市場規模は8億3500万円に達すると予測されている。
2011年度の市場占有率(出荷金額ベース、予測値)を見ると、ヒューレット・パッカード(HP)が前年度から出荷金額を若干伸ばして、29.9%で首位を堅持する見込みとなっている。23.9%で2位のNTTソフトウェアは出荷金額が前年度から横ばいで、依然としてこれらの上位2ベンダーで過半数のシェアを占めると予測されている。3位から5位は、野村総合研究所、IBM、オラクルがそれぞれ6%前後の小差で並ぶと予想されている。
現在の企業はグループ企業間あるいは外部パートナーと臨機応変に連携して、ビジネスの俊敏性を確保することが求められている。企業ITに関しても、クラウドサービスを柔軟に活用することでシステムを最適化する動きが強まっており、サイトの分散化が進む傾向が見受けられる。こうした現状が、異なるセキュリティ・ドメインにまたがってID連携を実現するフェデレーション製品の需要を後押ししていくと考えられている。
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