調査リポート
「タブレット端末」シェア(2010年度):シェア情報アーカイブ
2011年度は対前年比228.6%増の1150億円規模に達すると予測されるタブレット端末市場。iOS搭載機とAndroid搭載機のシェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2010年度のタブレット端末市場は、個人と法人を合わせた全体の数量が前年対比2000%増の105万台、金額が2816.7%増の350億円だった。2011年度は同176.2%増の290万台、228.6%増の1150億円が見込まれる。
個人市場では手軽にブラウジングやコミュニケーションに利用できる端末として市場が拡大するとみられる。法人市場においては、特に携帯電話事業者が積極的な販売促進を行い、3Gタイプの占める比率が個人市場よりも高くなり営業販促ツールとして導入が進む。
2010年度の3Gと無線LANタイプを合わせた全体の市場占有率を見ると、1位のベンダーが数量で76.2%、金額で81.4%を獲得し、ほぼ独占市場であった。2011年度は同ベンダーが数量で41.4%、金額で38.6%を獲得し1位を維持すると見込まれる。
iOS搭載機は先行して市場投入され、機能面でややリードした。しかし、2011年度はAndroid搭載機が増加し、機能面でもiOSとの差が縮まったため、Android搭載機がiOSを逆転するものとみられる。
タブレット端末は従来にない概念の製品であり、個人向け市場、法人向け市場ともに需要開拓を行っている。屋内外で気軽にブラウジングしたりプレゼン用として他人に見せるためのツール、起動時間の短さや誰もが簡単に利用できる操作性を生かした業務利用などの用途が訴求される。
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