調査リポート
「Webシングルサインオン」シェア(2011年度):シェア情報アーカイブ
2011年度は96.8億円規模に達し、金融機関や企業間、大学間連携などで導入の裾野が広がる「Webシングルサインオン」市場。シェア情報を紹介する。
ミック経済研究所の調べによれば、2011年度のWebシングルサインオンの市場規模は、前年対比3.9%増の96.8億円と予想される。
Webシングルサインオンは、金融機関やセキュリティを特に重視する一部の大手企業から立ち上がり、近年は認知度の高まりだけでなく、業務システムのWeb化や企業間、大学間連携、イントラネットの定着などから、業種や企業規模を問わず導入ユーザーの裾野が広がり、市場を形成した。
2011年度の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、「HP IceWall SSO」を販売している日本ヒューレット・パッカードが42.4%のシェアでトップを維持する。同製品は損害保険を中心とした金融機関向けに強みを持っていたが、近年は、企業間や大学間連携、イントラネット需要で業種の幅を広げた。現在、SaaSとの連携に注力してGoogleやSalesforceとの連携が拡大している。
2位には「CA SiteMinder」を販売する日本CAが12.1%で続く。同社はクラウドセキュリティアライアンスに参画しており、同製品を活用することで企業が安全にクラウド環境を利用できるようにサポートし、オンプレミス、クラウド、仮想化といった環境を問わずに強固な認証ソリューションを提供できるように注力する。
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