調査リポート
「資産管理ツール」シェア(2011年度):シェア情報アーカイブ
セキュリティ対策や省電力などへの根強いニーズがある「資産管理ツール」市場。金額ベースで37.4%のシェアを獲得し、1位となったベンダーとは?
ミック経済研究所の調べによれば、資産管理ツール市場は2011年度の出荷金額で前年対比10.0%増の87億1000万円と見込まれる。セキュリティや省電力などへのニーズが根強い。
2011年度の市場占有率(出荷金額ベース)を見ると、認証製品、脆弱(ぜいじゃく)性管理製品、Windows 7などとの連携を強化させ、「System Center」ファミリー製品として販売しているマイクロソフトが37.4%を獲得し、1位になると見込まれる。2011年6月期は、Windows 7へのリプレースのタイミングが合致したことで、集中管理ニーズを吸収できたことに加え、放送、流通、製造の大型案件などもあり大きく拡大した。
2位には「LanScope Cat 6」でセキュリティに加えて資産管理や内部統制を統合して提供するエムオーテックスが18.4%で続く。ソフトウェアライセンス管理を強化した他、同時に開始した「LanScopeクラウドキャット」の提供により、サービス販売も拡大させ、さらに顧客層の裾野を広げる計画だ。
ビジネスにおけるWeb化の定着、仮想化環境の進展、セキュリティニーズの高まりとPCリプレース時期が重なり、大手企業では全方位的に資産管理ツールの導入が進んだ。これにより、引き続くコスト削減要求の中で一巡感が出つつある。今後はASP/SaaS提供を含め、いかにして中堅・中小企業を含めた幅広い市場のニーズを吸収するかが鍵になる。
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