調査リポート
「携帯電話」シェア(2012年度):シェア情報アーカイブ
2012年第1四半期の出荷台数が前年同期比17.3%増となり、3四半期連続で1000万台を超えた携帯電話市場。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2012年第1四半期の国内携帯電話出荷台数は前年同期比17.3%増の1016万台で、3四半期連続で1000万台を超えた。プラス成長の一番の要因は、スマートフォン需要の急拡大だ。先進ユーザー層に限らず一般ユーザーへも広がりを見せ、同四半期のスマートフォン比率は総出荷台数の64.5%に達した。
同四半期の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、ドコモとKDDIから発売されたスマートフォン「ARROWS」シリーズの販売が好調な富士通/東芝が23.1%で1位を獲得した。また、先進ユーザー層を中心に高い支持を得た「iPhone 4S」を販売したアップルは22.2%で2位に後退。3位にはシャープ、次いでパナソニックモバイル、京セラがそれぞれトップ5の座を堅持した。
スマートフォンが市場をけん引する一方で、低価格帯モデルの出荷台数も拡大傾向にある。中国のZTE、ファーウェイのシェアが2社合計で4.5%と徐々に高まっている。
今後もスマートフォン需要は好調を維持する可能性が高いとみられるが、半導体などの主要部品の供給不足からハイエンド端末の出荷が一時的に抑制される可能性がある。また、通信事業者間での販売奨励金の上積みによる過度な販売競争は、2013年以降の通信事業者の収益面にマイナス影響を及ぼす可能性もあるとみられる。
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