調査リポート
「人事給与パッケージ」シェア(2011年度):シェア情報アーカイブ
タレント管理システムの導入拡大に伴う連携ニーズなどで2012年度以降拡大が見込まれる「人事給与パッケージ」市場。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2011年度の人事給与パッケージ市場は、金額がライセンス料とサポート料を合わせた合計で116億円だった。
2011年度は震災による影響が懸念されたが、既存ユーザーにおけるシステムリプレース案件は安定しており、市場は2010年度と同等規模になった。また、2010年4月の改正労働基準法対応によるシステムの見直し需要が継続したことも後押しになった。
2011年度の市場占有率(金額ベース)を見ると、1位のベンダーは24.1%であった。震災直後は案件の延期などもあったが、下期に入り案件復活と新規案件の取り込みが進むことで、2011年の実績は堅調に推移した。
2位のベンダーは23.3%で、既存の中堅中小企業でのリプレース需要が進んだが、2011年度を通しての売り上げは前年と同様に推移した。
2012年度以降の市場動向展望として、システムリプレース案件が市場の基礎需要となることに変わりはない。今後は、個々人のスキルやキャリアを把握するためのタレント管理システムの導入が進むと予想される。それに伴い、人事管理システムの見直しや連携ニーズが高まり当該市場の拡大が見込まれる。
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