調査リポート
「ネットワークフォレンジック」シェア(2011年度):シェア情報アーカイブ
各企業の情報漏えい対策などへの投資により安定した規模で推移する「ネットワークフォレンジック」市場。エンドユーザー開拓に注力するシェア1位のベンダーとは?
ミック経済研究所の調べによれば、2011年度のネットワークフォレンジック市場は、前年対比横ばいの16億円であった。各企業の情報漏えい対策やセキュリティ対策への継続した投資により、市場規模は安定して推移した。
2011年度の市場占有率(金額ベース)を見ると、米NiKSUNの日本法人であるニクサンが31.3%を獲得し1位であった。同社の「NetDetector」は、IPv6への対応を強みにし、HTTPSも再現可能であり、特にWebやメール、Telnetなどのアプリケーションデータの再現などに強みを持つ。
2009年12月の日本法人の設立以来、ハイタッチ営業によるエンドユーザー開拓に注力する。米国では金融業、通信業、官公庁に強みがあり、米国のユーザー事例を基に国内でも同様の業界に需要の喚起を促す。
次いで、オーク情報システムが22.5%で2位となった。同社の「NetEvidence」は、1台構成かつ低価格であり、データを記録しながらNASにバックアップが行える他、検索条件を自動実行したり自動登録したりできることから運用面での利便性に優れる。HTTPSで行われたPOST通信の記録も検索できるなど性能面でも差別化を図っており、安定した実績を残した。
なお、同市場は2012年度には前年対比21.3%増の19億4000万円になるものと予想される。
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