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「IP-PBX」シェア(2011年度)シェア情報アーカイブ

リーマンショック以降低調に推移した「IP-PBX」市場。2012年度は、東日本大震災以降のBCP対策などを背景に堅調に推移した。シェア情報を紹介する。

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 リーマンショック以降、低調に推移した同市場だが、景気回復や主要ベンダーによる新製品の投入、東日本大震災以降のBCP対策投資を背景に企業の当該製品への投資意欲が回復し、2011年度、2012年度ともに市場は堅調に推移した。

 市場占有率(金額ベース)を見ると、2011年度にシェア28.4%で1位を獲得したベンダーは、東日本大震災などの影響で部品調達や製品生産が難航したものの、生産地域を分散化していたことで生産や出荷の遅れを取り戻すことができ、前年度と同程度の実績となった。2012年度は製品のモバイル端末対応の強化、会議システムとの連携による販売展開を進めることで、金額ベースで前年度を上回る見通しである。

 2011年度2位のベンダーは22.7%。同社従来品の保守切れや、企業内セントレックス案件によるリプレース需要を獲得し、2012年度も実績は拡大する見込みだ。3位のベンダーは20.5%であったが、2012年度は中大容量向けの製品を投入し受注が堅調であること、構内PHSシステムの投入でさらなる需要の拡大が見込まれる。

 今後も、リプレース需要は継続していくとみられるが、生産年齢人口や事業所数の減少で製品の数量も減少が予想される。

「IP-PBX」シェア(2011年度)
(出典:富士キメラ総研)

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