調査リポート
「ワークフロー」シェア(2012年度):シェア情報アーカイブ
2012年度以降、スマートデバイス普及などIT環境変化に伴うパッケージ型への移行需要が期待される「ワークフロー」市場。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2012年度のワークフローオートメーションソフトウェア(以下、ワークフロー)市場は、パッケージ製品のライセンス料とサポート料の合計で47億円と見込まれる。
2011年度は景気が回復基調にあったことから、凍結されていた案件が動き出した他、製造業を中心に海外展開を見据えたワークフローシステム導入が見られるなど新規需要も堅調であった。
2012年度の市場占有率を見ると、数量ベースで1位のベンダーは、32.8%を占めるものと見込まれる。同社製品である基幹系システムソリューションとの連携を強化したため、併売や基幹系システムの既存ユーザーに販売するケースが増加し、実績が拡大した。また、スマートデバイスへの対応をいち早く行い、新規ユーザーの獲得も進む。
金額ベースで1位のベンダーは、25.5%のシェアが見込まれる。同社は大手企業を中心に営業展開するものの新規案件、追加案件ともに多く、数量ベースでの実績も高い。海外展開を見据えた業務効率化を目的とした案件も増加した。
大手企業ではスクラッチ開発する企業がまだ多く、2012年度以降、開発コストの削減やERPとの連携、スマートデバイス普及など、IT環境変化に伴うパッケージ型への移行需要が期待される。また、リプレース需要も引き続き市場成長を後押しするものとみられる。
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