調査リポート
「中小企業向け販売管理システム」シェア(2012年度):シェア情報アーカイブ
現時点では、売り上げ分析を中心とした販売管理システムそのものの改善が求められている「中小企業向け販売管理システム」市場。シェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、2012年8月時点のSMB(年商500億円未満の国内中堅・中小企業)の販売管理システム市場は、ユーザー視点での使い勝手や不具合のなさが価格面も含めた全体的な評価に影響したとみられる。
また、SMBにおいては大企業などで注目されるビッグデータの活用といった段階にはまだ至っておらず、売り上げ分析を中心とした販売管理システムそのものの改善が求められている。
市場占有率(導入社数ベース)を見ると、2011年の調査ではOBC、弥生、OSKの順であったが、2012年は1位と2位が入れ替わり、弥生12.9%、OBC11.0%、OSK10.3%の順となった。一方、これら3社の導入社数シェアの差は徐々に縮まり、また、今後の導入意向では弥生と並んでOSKが15.9%と最も高い。シェア上位の3社について、今後も順位の変動が起きる可能性が十分にある。
また、導入済みの製品が利用される端末環境については、「スマートフォン」が4.1%、「タブレット型端末」が4.4%と、スマートデバイスが全体に占める割合はわずかだが、いずれも前年から3倍程度の伸びとなった。
ただし、販売時の在庫確認などノートPCや従来型携帯電話でも利用可能であった業務シーンが多く、スマートデバイスならではのソリューションを提案することが求められる。
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