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「シングルサインオン」シェア(2012年度)シェア情報アーカイブ

従業員規模によって導入目的が異なる「シングルサインオン」市場。モバイル端末の利用普及などで拡大が見込まれる同市場のシェアは?

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 富士キメラ総研の調べによれば、2012年度のシングルサインオン市場は、前年度比10.7%増の46億5000万円になると見込まれる。

 従業員規模が1万人を超えるような企業での導入は一巡しており、リプレース需要や追加導入が中心であるが、数千人規模の企業ではアクセス権管理の負担を軽減するための導入が進む。また、SaaSを中心としたクラウドサービスの拡充に伴い、サービスの認証をシングルサインオン製品で一元化するフェデレーション需要が急速に拡大した。

 2012年度の市場占有率(金額ベース/見込)を見ると、1位のベンダーは38.7%と見込まれる。システムの仮想化やクラウド化を基としたシングルサインオンの導入や製造業向けの案件が堅調に推移した。また今後は、Windows版の投入により新規需要を開拓する方針である。

 2位のベンダーはシェア17.4%と見込まれ、公共や文教でのシステムの共通化ニーズを取り込む形で実績が拡大した。3位のベンダーは17.2%と見られ、クラウド連携需要が好調に推移した。

 今後は、標準化規格であるSAMLに対応したクラウドサービスが増加することで、フェデレーション需要がさらに増加するものとみられる。また、モバイル端末の利用普及やデスクトップの仮想化が進むにつれ、シングルサインオンの利用が拡大するだろう。

「シングルサインオン」シェア(2012年度)
(出典:富士キメラ総研)

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