調査リポート
「スマートフォン」シェア(2012年第3四半期):シェア情報アーカイブ
前年比50.2%増となった「スマートフォン」市場。iPhoneの人気が続くことで、端末ベンダーなどの戦略にも影響を与えるとみられる。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2012年第3四半期(7〜9月)の国内スマートフォン出荷台数は、前年同期比50.2%増の797万台だった。全携帯端末に対する出荷比率は72.1%で、前四半期(4〜6月)の60%台から上昇した。
市場占有率(台数ベース)を見ると、「iPhone 5」を市場投入したアップルが4四半期連続で首位の24.9%。2位には、「ARROWS」シリーズに加え、「らくらくホン」のスマートフォン版を市場投入した富士通が23.5%。シャープは13.9%。CPUを含む主要部材調達の問題が解消され「AQUOS」シリーズを含めた新製品を積極的に発売してトップ3に復帰した。4位はソニーで、NTTドコモやKDDI向けの「Xperia」シリーズで販売好調を維持して11.8%だった。
今後、「iPhone 5」を中心としてスマートフォン需要は引き続き好調を維持する可能性が高い。ただし、iPhone独り勝ちの状況がこのまま続けば、国内通信事業者に限らず、端末ベンダーの2013年の戦略に大きな影響を与える可能性も高まる。
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