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「広域イーサネット」シェア(2012年度)シェア情報アーカイブ

専用線などのレガシー系回線が減少する中、「広域イーサネット」市場拡大には新設需要などが必要になる。シェア情報を紹介する。

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 富士キメラ総研の調べによれば、2012年度の広域イーサネット市場規模は、スタンダード型とエントリー型の合計で2682億5000万円と見込まれる。

 当該市場は、スタンダード型で専用線などレガシー系からのリプレースとクラウドやスマートデバイスをきっかけとした中規模企業の新規需要の獲得が続く。また、エントリー型ではスタンダード型の既存ユーザーのバックアップや支線系需要などを獲得し、成長傾向が続く。

 スタンダード型とエントリー型合計の2012年度の市場占有率(金額ベース)を見ると、1位のベンダーは27.8%となる見通しだ。多彩なアクセスメニューやオプションサービスをそろえたことで新規ユーザーも含めた需要を獲得した。

 2位のベンダーは20.4%となる見通しだ。同社は、導入実績やクラウド利用時の利便性、信頼性が評価された。3位のベンダーは14.4%で、2011年度上半期に東日本大震災の影響を大きく受けたものの2012年度は好調に推移する見通しだ。

 レガシー系の残数が減少していることから、今後の市場拡大にはクラウド利用など、業務システム変更をトリガーとしたWANの見直しや新設需要の獲得が必要になる。特に、大規模に比べWAN敷設率が低い中規模企業の新規ユーザー獲得が重要だ。

「広域イーサネット」シェア(2012年度)
(出典:富士キメラ総研)

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