調査リポート
「中小企業向けワークフロー」シェア(2012年8月):シェア情報アーカイブ
利用端末としてタブレット型端末が増加した「中小企業向けワークフロー」市場。他システムからの申請フォームの呼び出しなどが重要だ。シェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、2012年8月時点で年商500億円未満の国内中堅・中小企業に、導入済みのワークフロー製品やサービスのうち最も主要なものを尋ねた結果、導入社数ベースの市場占有率は、1位のベンダーが16.7%、2位のベンダーが7.2%、3位のベンダーが6.5%、4位のベンダーが6.1%だった。2011年の調査と比べて、3位と4位が入れ替わった。
導入済みの製品やサービスを全て挙げる複数回答設問の結果を見ても、シェア上位の状況に大きな変化が見られないことから、複数のワークフロー製品やサービスを併用するケースは少ないと考えられる。
端末環境については、2011年から2012年にかけて、スマートフォンが9.2%から6.8%に、タブレット型端末が1.8%から6.5%に変化した。タブレットの登場とともにテキストでの申請や承認だけでなく、図版やグラフを含むドキュメントの確認や修正なども伴う高度な申請や承認を行う利用シーンが出てきたことが背景にあると推測される。
同市場では、個別のユーザー企業の組織階層を反映した複雑な申請や承認フローへの対応、他の業務システムからの申請フォームの呼び出し、申請フォームへの組み込みといったニーズに対応できるかどうかがポイントとなる。
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