調査リポート
「ルーター」シェア(2012年):シェア情報アーカイブ
2012年の出荷額は、1320億円と見込まれる「ルーター」市場。キャリア向けを中心とするハイエンドルーターが約7割を占める。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2012年のルーター市場規模は1320億円と見込まれる。当該市場の需要層はキャリアと一般企業に大別され、金額ベースではキャリア向けを中心とするハイエンドルーターが市場の約7割程度を占めるものと推定される。
2012年の市場占有率(金額ベース)を見ると、1位のベンダーが34.1%、2位が15.2%、3位が12.9%、4位が8.3%で、いずれもハイエンド製品の実績が高い。5位は7.3%で、ブロードバンドルーターを展開して、売り上げはコンシューマー中心だが高いシェアを有する。
エンタープライズ向けでは、ハイエンドおよびミドルレンジのルーターは本社の大規模ネットワークで利用され、ローエンドモデルは拠点、店舗、中小企業などで利用される。キャリアやxSP向けでは、自社のネットワークサービスでのバックボーン用途で利用されることからハイエンド製品を中心とする需要が非常に大きく、高いウェイトを占める。
既に当該市場は成熟し、リプレース中心の構図となっており、低調な推移が予測される。
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