IDC Japanの調べによれば、2013年第1四半期(1〜3月)の国内クライアントPC出荷台数は412万台で、前年同期比4.6%減であった。
ビジネス市場は、円安によって企業の業績の回復基調への期待が高まったことや、2014年4月にWindows XPのサポートが終了するため買い換えを早める企業が増えたことで、前年同期比9.0%増と、プラス成長を維持した。一方、家庭市場のPC出荷台数は、Windows 8の発売から1四半期たったが、出荷台数が伸びず同比20.0%減となった。
市場占有率(出荷台数ベース)の上位5社に変動はなく、1位から順に24.3%、17.9%、13.3%、9.8%、9.6%となった。同じ順でビジネス市場での前年同期比を見ると、2.4%増、23.0%増、12.3%増、1.4%減、17.1%増と、2位、3位、5位のベンダーがビジネス市場で2桁成長を達成している。
多くのベンダーが家庭市場で2桁のマイナス成長の中、市場占有率6位のベンダーは、キャンペーンなどが功を奏し、家庭市場で同比27.3%増と大きく伸ばした。
PCは、タブレットやスマートフォンによって苦境に立たされているが、魅力ある製品を出せば需要を伸ばすことも可能であり、6位のベンダーのPCが出荷を伸ばした要因を探れば、他のベンダーも復活のシナリオも描けるとみられる。
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