調査リポート
「インクジェットプリンタ」シェア(2012年):シェア情報アーカイブ
2012年、1070億円となり、今後、SFPからMFPへの移行が進むことなどのプラス要因で拡大基調とみられる同市場。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2012年のインクジェットプリンタの国内市場規模は1070億円であった。
インクジェットプリンタは、プリンタ機能のみのSFPと、スキャナーなどほかの機能も搭載するMFPとに分類されるが、高機能/低価格化が進むMFPへ需要が移行される傾向にあり、SFPの国内市場規模は145億円、MFPでは925億円であった。
市場占有率(金額ベース)を見ると、トータル1位のベンダーが39.6%、2位が39.3%であった。SFPでは、1位が49.7%、2位が40.0%で、MFPでは、1位が39.6%、2位が37.6%、3位が8.3%となっている。いずれも上位2社がけん引役となり、今後も高いシェアを堅持していくとみられる。
需要先ウェイトとしては、約70%がコンシューマー向けとなっている。コンシューマーユースでは、写真をはじめ文書の印刷ニーズ自体が低迷しているが、Wi-Fi対応などモバイル機器からの出力機能などが強化されており、印刷ニーズが低いモバイルユーザーの掘り起しが図られている。
今後は、SFPからMFPへの移行が進むことや、MFPでの高機能・低価格化の進展などのプラス要因により市場は拡大基調とみられる。
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