調査リポート
「MPS」シェア(2012年):シェア情報アーカイブ
2012年、前年比17.5%増となった同市場。今後、従業員規模1000人〜4999人の企業を中心に活性化することが予想される。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2012年度の国内MPS(Managed Print Services)の市場規模は、346億9000万円と前年比17.5%の増加であった。同社では、同市場の2012〜2017年の年間平均成長率を16.2%、2017年の市場規模を735億7400万円と予測している。
HCP(Hardcopy Peripherals)ベンダーはMPSを積極的に国内展開し、ユーザー企業も、コスト削減や業務効率化に対するニーズから、MPSに高い期待を寄せているとみられる。
市場占有率(金額ベース)を見ると、1位のベンダーが60.3%、2位が23.9%、3位が8.4%、4位が4.4%であった。2012年も1位のベンダーの圧倒的シェアは維持されたが、一方で2位/3位を中心に他のベンダーが徐々にシェアを拡大している。
MPSは、大規模企業を中心に普及しはじめており、従業員規模1万人以上、5000〜9999人、1000〜4999人の3つの市場セグメントで、市場全体の売上規模の約95%を占めている。1万人以上と5000〜9999人のセグメントでは、1位のベンダーが他のベンダーを圧倒するシェアを有している。一方、同市場が堅調に成長する中で、今後成長が期待される1000人〜4999人のセグメントでは、ベンダー間のシェアトップ争いが激化している。今後、この市場セグメントを中心に、同市場自体が活性化することが予想される。
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