調査リポート
「中堅中小企業向けCRM」シェア(2013年7月):シェア情報アーカイブ
さまざまな製品がシェアを分け合う同市場。社内で作成・運用する管理アプリケーションのベースとしての役割も重視される。シェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、2013年7月時点で年商500億円未満かつCRMを導入済みの中堅/中小企業に、“導入済みの製品/サービスのうち最も主要なもの”を尋ねた結果、導入社数ベースの市場占有率は、1位のベンダーが12.0%、2位/3位が同率で8.5%、4位が6.8%、5位が5.1%であった。
当該市場はさまざまな製品/サービスがシェアを少しずつ分け合う状態が続いており順位が変動しやすいが、シェア数値そのものが小さく小差で、勢力図自体は大きく変化していない。
CRMは、営業支援であれば販売管理システムと、案件管理であればスケジューラと、顧客サポートであればメールと、といったように、ほかの業務システムとの連携が重視されている。
SaaS型では、PaaSのようなシステム開発基盤との併用はほかのシステムとの連携という観点で優位になるほか、負荷やデータ量が急増した時でも対処できるなど、コスト削減以外のメリットを総合的に訴求することも重要とみられる。社内設置型では、システム開発基盤とCRMをうまく融合/協調させるという取り組みを検討する価値があると考えられる。
自社内で作成/運用する管理アプリケーションのベースとしての役割も重視されており、イベントなど、社内で一時的に利用するシステムの基盤としての役割も担わせることによって、導入のハードルを下げるといった提案も有効と考えられる。
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