調査リポート
「中堅中小企業向けワークフロー」シェア(2013年7月):シェア情報アーカイブ
利用端末としてスマホが増加した同市場。パッケージの費用面での優位性を強化しつつ、個別要件への対応も求められる。シェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、2013年7月時点で年商500億円未満かつワークフローを導入済みの国内中堅・中小企業に、導入済みの製品・サービスのうち最も主要なものを尋ねた結果、導入社数ベースの市場占有率は、1位のベンダーが9.3%、2位3位が同率8.0%、4位が5.8%、5位が5.3%で、2012年調査時の上位3社が2、3、5位となった。同市場は複数の製品・サービスがシェアを分け合い、上位のシェア順位が変動しやすいとみられる。
ASP・SaaS形態のサービスとして利用している割合は2011年から横ばい傾向となっている。
端末環境を尋ねた結果、2011年から2012年にかけてはタブレットが増加しスマートフォンが減少、2012年から2013年にかけてはスマートフォンが増加しタブレットがほぼ横ばいとなっている。スマートフォンの画面大型化や当該製品のスマートフォン対応が進んだことなどが要因として考えられる。
“自社の要件に合致しているか”という評価項目で満足度・不満度を訪ねた結果、「独自開発システム(完全なスクラッチ開発)」が最も高い評価となった。パッケージを開発・販売する側としては、パッケージが持つ費用面での優位性を強化しつつ、ユーザー企業の個別要件にも対応できるようにする工夫が求められると考えられる。
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