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都内7カ所で検証、モバイルブロードバンドの実力IT導入完全ガイド(4/4 ページ)

社外から業務を遂行する機会も増えている昨今、モバイルブロードバンドサービスも進化を続けている。都内7カ所で実際にモバイルアクセスし、その実力を検証した。

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モバイルブロードバンド選びの勘所

利用目的を考える

 まず、何のためにモバイルブロードバンドを利用するかをよく検討するようにしたい。例えば、音声サービスも利用したいのであれば、スマートフォンでのテザリングという選択になるだろうし、山間部でも利用する可能性があるのならば、モバイルブロードバンドだけでなく3G回線のカバーエリアも見ておく必要があるだろう。

 また、動画などの重いデータを利用することが多いとなれば、回線速度はもちろんだが、ある一定の通信料を超えると低速でしか接続できなくなる速度制限の有無やその条件にも注意しておきたい。

自社ネットワークとの接続をどうするのか

 通常であれば、端末からモバイルブロードバンド経由でそのままインターネットに接続したり、あるいはVPNを経由して自社ネットワークに接続したりするというのが一般的だろう。しかし、セキュティへの配慮などから、モバイルブロードバンドから閉域網を通じて直接自社のWANやLANに接続したいというニーズもある。そのような場合には、閉域網のサービスの信頼性や実績なども選択のポイントとなる。

 また、最近ではタクシーやバス、自動販売機、各種センサーなどと自社のシステムを接続する、いわゆるM2M(Machine to Machine)用のネットワーク回線としてモバイルブロードバンドの利用に注目が集まっている。こうした利用方法では、やはりどのようなプランが用意されているかが重要になる。

 例えば、1つの機械当たりの毎月の通信量が少ない場合、通信容量無制限でコストが高い定額プランよりも、定額部分ができる限り小さい(できればゼロな)従量制のプラン方がふさわしいはずだ。

各通信キャリアが将来提供予定のサービスを見極める

 どの通信キャリアも、将来的にモバイルブロードバンドサービスのスピードアップとカバーエリアを拡大していく戦略を打ち出している。そうしたなかで、自社の利用エリアや求める回線速度にどこが一番マッチしているかを見極めることが重要だ。

 とりわけ、通信キャリアが公開している理論値よりも、実質的なスループットの方を重視したい。そのためには、先述のように各社が提供しているデモ端末などを借りて実際に使用してみるのが一番だ。

 また、いくら将来、高速サービスが実現したとしても、現状の端末では対応できないかもしれない。その際には買い替えるコストをどうするか、もしくはいまのままでも使えるサービスにするか、などについて考慮すべきだろう。

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