IDC Japanの調べによれば、2013年第3四半期(2013年7〜9月)のスマートフォンの出荷台数は、前年同期比13.7%減の688万台であった。
このマイナス成長の主要因としては、NTTドコモ向けのスマートフォンの販売台数が大幅に減少した他、1年前の2012年第3四半期に主要半導体の供給不足の問題が解消されたことで出荷台数が高水準となったことの反動が挙げられる。
携帯電話総出荷台数におけるスマートフォン出荷比率は76.5%で、前四半期(2013年4〜6月)の77.4%とほぼ同等レベルとなっている。
スマートフォンのベンダー別市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーが54.1%、2位が20.5%、3位が7.3%、4位が5.9%、5位が3.6%であった。1位のベンダーは、従来までの人気の高さに加え、同年9月に発売された新規モデルが従来までのKDDI/ソフトバンクに加えてNTTドコモからも新規発売され、出荷台数を大きく押し上げた結果、前四半期の36.1%を大きく上回る54.1%のシェアを獲得した。
同市場の今後の見通しに関しては、短期的に見れば、従来通りこの1位のベンダーの端末が製品優位性/ブランド力を維持し、市場をけん引していく可能性が高い。一方、アンドロイドOS端末は、2013年第4四半期(10〜12月)に再度、出荷台数が拡大する可能性が高いが、それが大きな在庫問題に発展する懸念があるとみられる。
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