バックアップ時のテープストレージ利用状況(2013年):IT担当者300人に聞きました(4/5 ページ)
テープバックアップ運用に関する疑問。テープを選んだ「目的」「満足度」「磁気テープのメリット」など気になる項目を調査した。
満足度は64.5%も、「リストア時間の遅さ」や「テープ交換の手間」に不満の声
続いて、テープによるバックアップ運用についての「満足度」を尋ねた(図4)。その結果、「とても満足している」「まあ満足している」と回答した割合は合計で64.5%、「やや不満がある」「とても不満がある」と回答した割合は合計で35.5%という結果となった。
寄せられたフリーコメントを見てみると、「とても満足している」「まあ満足している」と回答した人からは、「1本当たりの容量が増加したので、以前と比べて少ない数で運用が行える」「取り出すことができ(社外保管できる)、そういうメディアとしては容量が大きい」などの声が挙がっていた。
一方で「やや不満がある」「とても不満がある」と回答した人からは、「バックアップデータサイズが大きい際にバックアップとリストアに時間がかかる」「リストアに時間がかかる」や「テープチェンジャーを導入しなかったため、毎日テープ交換が必要で大変遅い」「現在データセンタでのテープチェンジ作業を代行で依頼しており、また年に1回はテープ自体の交換もしているため、コストが気になる」といった声が挙がった。
有事の際など、可能な限り短時間で復旧を図りたい場合は、一般的にテープよりもディスク装置を利用したオンラインでのレプリケーションが利用される傾向にある。ただし、ある程度の復旧期間が許される場合は遠隔地へのテープ保管による運用の方がシステム構築が不要であるため、低コストでバックアップ体制を整備できる。企業におけるバックアップ体制はこのあたりを考慮して計画を立てる必要があるだろう。
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