調査リポート
「ワークフロー」シェア(2013年度):シェア情報アーカイブ
2013年度、60億円と見込まれる国内ワークフロー市場。ERPなどの基幹業務パッケージとの連携需要などが高まる。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2013年度の国内ワークフロー(パッケージ)の市場規模は、ライセンス料が34億円、サポート料が26億円、合計60億円の見込である。
当該市場は、大手企業を中心とした経費精算系の導入はある程度一巡している状況であるものの、ERPをはじめとする基幹業務パッケージとの連携や、全社業務基盤としてのワークフローシステムの導入が需要として高まっている。
パッケージの市場占有率(金額ベース・見込)を見ると、1位のベンダーは24.2%で、新規・既存ともに拡大が見られる。2位は13.3%で、新規ユーザーの獲得が進んでいる。3位は12.5%で、当該製品のバージョンアップを実施したことで乗り換え需要が本格化しており、2013年度は高い伸長が見込まれる。
大手企業では、導入状況は高いものの、部門ごとに導入されているなど、全社におけるワークフロー基盤・業務基盤としての導入状況としては決して多くないことから、需要余地は大きいとみられる。加えて、ビジネスの変化に対応可能な柔軟性やメンテナンス性も重要であり、リプレース需要も堅調とみられる。中小企業では、会計システムやグループウェアのワークフロー機能で充足されるケースも多く、有望市場とは言い難い状況とみられる。当該製品はカスタマイズ需要が高いため、大手企業市場ではクラウドへの移行は本格化せず、今後もパッケージ市場を中心に拡大していくものとみられる。
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