調査リポート
「L2スイッチ/L3スイッチ」シェア(2013年):シェア情報アーカイブ
今後、法人ユーザーのクラウド利用拡大などに伴い、SDN製品の導入が進んでいくと考えられる同市場。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、L2スイッチ/L3スイッチスイッチの、2013年の国内市場規模は1447億円となる見込みである。市場占有率(金額ベース、見込み)を見ると、1位のベンダーが39.0%、2位が10.4%、3位が10.0%、4位が9.7%、5位が7.9%、6位が5.2%と続いている。
当該製品はキャリア向けやデータセンタ向け、エンタープライズ向け、SOHOのような小規模向けなど幅広い需要があり、製品の種類は膨大で、同一のハードウェアでありながらライセンスによってL2とL3への対応を分ける製品も多い。
製品タイプとしてはシャシー型とボックス型に分けられ、シャシー型は通信キャリア/xSPといったトラフィックの多い業種での利用が中心で、ボックス型は主にPCを集線する用途が多く、業種や規模を問わず広く利用されている。シャシー型は通信キャリアの設備投資抑制、ボックス型はリプレースサイクルの長期化や単価下落などにより、いずれも市場規模は緩やかに減少していくとみられる。ベンダー側では、PoE対応や、産業向け製品のラインアップ、10G Ethernet対応製品の提供などで単価上昇を進めている。
今後、法人ユーザーのクラウド利用拡大やサーバ統合の進展に伴い、ソフトウェアで柔軟に設定/運用できるSDN(Software Defined Networking)製品の導入が進んでいくと考えられており、SDNに対応した当該製品の提供が開始されている。
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