調査リポート
「広域イーサネット」シェア(2013年度):シェア情報アーカイブ
2013年度、2817億円となる見込みの同市場。今後も、スタンダード型中心で推移していくとみられる。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2013年度の国内広域イーサネット市場規模(見込)は、合計41万回線/2817億8000万円である。
当該サービスには、アクセス回線にイーサネットアクセスなどを利用し、アクセス区間やバックボーン区間でSLAやQoSを提供する“スタンダード型”と、アクセス回線にFTTHやADSLなどを利用し、基本的に通信速度の保証や確保をおこなわない“エントリー型”があり、数量/金額ともに、スタンダード型が市場規模の90%以上を占めている。スタンダード型を中心に数量は増加傾向だが、回線単価の下落に伴い、金額は減少傾向とみられる。
スタンダード/エントリー型を合計した市場占有率(2013年度/見込)を見ると、数量ベースでは、1位のベンダーが27.3%、2位が18.0%、3位が13.9%、4位が9.0%、5位が8.3%で、金額ベースでは、1位が29.9%、2位が18.7%、3位が14.0%、4位が11.0%、5位が10.6%である。数量/金額ベースの各上位5社は共通だが、数量4位のベンダーが金額で2位になっている。
今後の需要の見通しは、スタンダード型は広帯域を安価に利用できる特長があり、IP-VPNとは利用形態に応じてすみ分け可能とみられる。エントリー型は、引き続き既存スタンダード型ユーザーのバックアップや支線系用途を中心に増加傾向で推移するものの、当該市場はスタンダード型中心で推移していくとみられる。
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