調査リポート
「無線LANアクセスポイント」シェア(2013年度):シェア情報アーカイブ
2013年度、105億円と見込まれる同市場。今後、さまざまな用途での無線LANの普及に伴って市場が拡大するとみられる。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2013年度の無線LANアクセスポイント(エンタープライズ分野)の国内市場規模は、数量で26万台、金額で105億円と見込まれる。
エンタープライズ分野での当該製品の導入率はコンシューマー分野に比べ低かったが、オフィス内でのスマートデバイスの使用率の増加や、O2Oサービスの拡大、自治体による地域活性化や災害時を想定したものなど、さまざまな用途での無線LANの普及に伴い、同市場はエンタープライズ分野でも拡大していくとみられる。
市場占有率(2013年度/見込)を見ると、数量では、1位のベンダーが44.2%、2位が18.1%、3位が11.5%。金額では、1位が55.2%、2位が19.0%、3位が8.6%となっている。当該製品はネットワーク全体の一部として導入されるケースが多く、スイッチでのエンタープライズ向けシェア1位のベンダーが、同市場でも大きなシェアを占めている。
通信方式としては、IEEE802.11nの標準化により、コンシューマー/エンタープライズ分野ともに同方式対応製品の販売が大半を占めている。また2013年時点ではIEEE802.11acの需要はそれほど高くないものの、2016年ごろからスマートデバイスの増加により一般企業での導入が活発化し、市場での占有率が高まるとみられる。
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